2015年9月28日月曜日

忘れもの?






「こんなあっついの知らんわ」
「ツヨちゃん、ゆうておおーきな声で聞こえてな」
「そら夢やわ」
「なあ…」



吉村





2015年9月25日金曜日

ラブレター









  「あぁ。あー。よし。えーっと。あの子と付き合ってから今日でちょうど1ヶ月です。いやぁ、早かった。早かったけど、なんだかもっとずっと前からお互いのことを知っていたような。そんな気持ちになったりもします。この間は、祝日で学校も休みだったから、二人で水族館に行ってきました。結構最近にできた、まだ比較的新しい施設で、なんでも海辺ではなく、車や人が普通に行き来する街中に建てられたことが話題になった水族館です。色んな魚がいるんだろうなって二人で楽しみにしていたんだけど、実際に行ってみると、なんだか思ってたより規模が小さくて、短い時間であっという間に回れてしまい、がっかりしました。次はどこに行こうかって・・・・・・」


カチ


「おとといのクリスマス。初めて女の人にプレゼントというものを渡したんだけど、なんで彼女はずっと笑うのを堪えてたんだろうか。こっちはかなり必死になって考えたんだけどな。こんなんだったら渡さなけりゃよかったってちょっと後悔しています。皆さんはこんな経験ありませんか?・・・・・・」


カチ


「昨日、初めて喧嘩をしてしまった。普段では思ったことのない、酷い言葉が、次から次と溢れ出てきた。明日謝ろう。ってなんだこれ、日記の朗読か。ばかばかしい……」


カチ


「毎週のように二人でいろんなところへ出掛けて行く内に、一つ気づいたことがあります。それは、彼女と二人でなら、遠くでも近くでも、晴れでも雨でも、なんでも楽しくて、どんな風景も綺麗に見える、ということです。好きな人と一緒にいられる時間がこんなに素晴らしいことだとは思わなかった。彼女の話ばかりしてすみません。あ。そうそう、こないだウチの母親が……」


カチ


「付き合って2年。早いなー。そして春には卒業。違う学校に行くことになってもできれば一緒にいたいと思う僕はあほでしょうか・・・・・・・・・」


カチ


「動揺を隠せなかった。言葉はなにも出てこなかったし、あんな状況に相応しい言葉なんて存在するのか、僕にはわからなかった。お願いだから、嘘であってほしい……」


カチ


「気持ちを考えろと言われた。僕は僕なりに・・・・・・」


カチ


「もうかれこれ2ヶ月も会っていない。行っても会ってくれず彼女の声すら聞いていない・・・・・・」


カチ


「もうどうしていいかわかりません。誰か僕にアドバイスを・・・・・・」


カチ


「いよいよ、明日、卒業式です。ついにこの日が来たんだな。大学生なんて、ずっと年上のお兄さん、ってかんじだったけど、いざ自分がそうなると、全然お兄さんでもなんでもないな。実際、僕は見た目も性格も子供のままだ。でも、一つだけ、成長したと、思えることがあります。この前、彼女からもらった手紙。内容を受け入れるにはかなり時間が掛かったけど、今は自分なりに考えて・・・・・・・・・」


カチ


考えて、受け入れることができたのだろうか。

2015年9月23日水曜日

林檎の木箱の活用方法

こんにちは!

コレ ↓  ↓  ↓  すごいでしょ!



私では、ないのですが
林檎屋さんの作品です!




よく見れば、確かに

「林檎の木箱」

箱のサイズは、そのままです!


もともと、持運べる紙芝居として
作ったそうなんですが


今日はお店で
こんな風に




mollenのCDをディスプレーしてみました。

「林檎の木箱」
 mollenのCD 「穴の掘り方」 共に

 大好評   絶賛発売中!!!



mollenの話題をもう一つ 
お届けしたいと思います。




※毎日新聞の兵庫版に掲載※


9月5日の、過去ブログ
「そこに行くとメガスターに会える」でも紹介していますが、
伊丹市にある「伊丹市立こども文化科学館」の秋のプラネタリウムでmollenの曲が流れます。
星空に、アコースティックギターと、ノコギリギター(ミュージックソウ)は、本当に幻想的な空間です。

生演奏を是非聴きたい方
10月に、林檎屋さん隣の建物
Hawker Base にてmollenのイベント開催予定!人形劇団ピエロック一座との共演です。
毎日更新してます、西淀店のブログをチェックして下さいね!


いつも、ありがとうございます!


□□ 長谷川 美奈 □□


















2015年9月22日火曜日

ムカイ林檎店ホームページリニューアルのこと

日々グラフィックデザインのお仕事をしているので、
今日はそれらしきことを書いてみます。

この度、東京三鷹店で働く淳さんとタッグを組んで、
ムカイ林檎店のホームページとブログのリニューアルデザインをさせていただきました。
淳さんとは、もともと共通の趣味があったりして
何か一緒にものづくりをしたいですねと話していました。

しかしこれまで、個人用以外でweb制作をするのは初めて。
専門的な知識も要するし、実際のところ一度くじけた過去もあり、
楽しさと不安はハーフ&ハーフ...

でも!いつかのタモリさんの言葉を思い出しました。
「自分の中で「これくらいの力がついたらこれくらいの仕事をしよう」と思っても
その仕事は来ない。必ず実力よりも高めの仕事が来る。
それはチャンス、絶対ひるんじゃだめ。」

よし!とダイブしたその先は、
やっぱり進めていくにつれてわからないことがどんどん出てきて、
壁にぶつかりながらの制作でしたが、知人にもたくさん助けてもらい、
まだまだ改善点はありますが、ひとまず形になりました...!
もといたりんご屋さんと、こういう形でまた繋がることができること、
ムカイ林檎店のみなさんにとても感謝しています。


淳さんとの制作はとても楽しい時間でした。
東京と大阪、互いの地に出向き、街に繰り出し、美味しいものを食べ、
会話をしながら頭に浮かぶものをぽんっぽんっと出しあって、
感覚的に全体の形の輪郭をとっていきました。
それぞれの地に戻り、淳さんはイラストや写真を、
私は全体の構成を作り込みながら、ぐぐぐっと制作を進めました。

誰かと一緒にものづくりをするのは、想像以上の広がりが生まれます。
ふたりで作ると、ただ2倍になるのではなく何乗にも広がる感覚。
私ひとりの世界なんて本当に小さなものです。


今回リニューアルデザインしたことで、
青森直送の林檎が、よりたくさんの人の元に届く事を願うのはもちろんですが、
もっともっとムカイ林檎店の行商人ひとりひとりの魅力や、
つかみどころのない(無限)行商の面白さを伝えるきっかけになれたらと思います。

ムカイ林檎店のホームページやブログに来てくださる方、
いつも本当にありがとうございます。
ホームページやブログは生き物。みんなで少しずつ育てていきたいと思います。

今まで以上に、ムカイ林檎店にたくさんの人がふれてくれることを願って!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


ムカイ林檎店HP    http://www.mukaiapple.com



川原由美子











2015年9月21日月曜日

本日「神楽ビデオジョッキー」

フタタビコノバヲオカリシテ


ミュージシャンで、神楽・伝承音楽研究されてる三上敏視さんをお迎えして、映像とともにお話ききます。


本日、9月21日(月) 京都・出町柳《kitocafe》にて
13:00オープン14:00スタート
2000円(ワンドリンク付き)

9月23日(水) 和歌山・橋本カムロ《なりゆき屋工房》にて
14:00オープン14:30スタート
2000円(お茶・お菓子付き)


アリガトウゴザイマス

2015年9月19日土曜日

秋のイベントのお知らせ!

-お知らせします-
この秋、林檎屋西淀店は大阪を離れ、
東洋のガラパゴス奄美大島でイベントを開催します。
去年末に西淀店で行われたイベント"JapanessQ!!"の奄美編。

このイベントに関してはこの辺で、またお話ししたいと思います(笑

今回はもう一つのお知らせです!
このイベントに出演する人形劇団ピエロック一座ことマツダイラ君とは僕が林檎屋さん入った頃に知り合い、お互い一緒に何かできないかと企み続けていよいよこの度、彼の劇団(彼と手作り人形たち)とmollenで一つの作品を上演することになりました。
この作品は上のライブと別に奄美の保育園でも上演される予定で、その初回公演大阪編となります。
みんなに愛される作品「星の王子様」を、音と手作り人形達で再構築しました。
大人も子供も楽しめる内容になっております。お時間合いましたら是非お越しください☆


人形劇団ピエロック一座×mollen-モーレン-

『星の王子様』

日時/2015.10.10(土・祝)
時間/16:00-17:30(15:30開場)
場所/Hawker Base
大阪市西淀川区大和田5-11-1ムカイ林檎店隣(阪神電車千船駅)
料金/投げ銭制

☆ドリンクやお菓子など持ち込みOKです
☆大人もこどもも楽しめる人形劇です。お子様連れ大歓迎!
☆当日はミニライブと演目の二本立てです。

mollen
http://www.nokogiri.wix.com/mollen

ピエロック一座
http://www.pierockitiza.jimdo.com




















2015年9月18日金曜日

ラブレター






  部屋にある灯りは、卓上に置かれた小さなランプ一つだけだった。



  少年は、この部屋で一人閉じこもり、ランプの横に置かれたトランジスタラジオに、耳を傾けるのが何よりの至福だった。




  そこから微かに聴こえてくるラジオDJの話し方や、曲をかけるタイミング、果てはその息遣いまで、全てを自分のものにしてやろうと、毎晩、躍起になって聴いていた。




  しかし、あの部屋の壁の色は、何色だったっけ。




  古くなったトランジスタラジオを押し入れからほり出した青年は、妙に心苦しくなった。


  当時の情景をまるで人ごとのようにしか思い出せない。


  ラジオ本体はすっかり色褪せ、至る所に手垢が付着している。

  電池カバーの蓋も、今にも取れかかっている有様だ。

  よほどのマニアなどでない限り、貰い手はそうそう見つからないだろう。

  まさかとは思いつつ、電源のスイッチを入れてみた。

  反応は無い。

  当然か、と青年は諦めてラジオを元の場所に戻そうとした。


  すると手の中で、カチ、という音がした。


  驚いてラジオに耳を押し当てる。
 
 
  スピーカーの奥から、息を吹き返した小動物のように、頼りのない、僅かな音声が、雑音に紛れながら流れ出した。

  聞き覚えのある声。少し鼻につく、通りの悪い声。

  それまで他人事だった情景は一気に色彩を取り戻した。

  壁の色も蘇り、部屋の匂いもあの頃のままだ。

  思い出に血が通っていく。

  これほどまでに鮮明なのはきっと、あの時間が、今でも実は身近なものだったからなのだろう。



  青年は静かに目を閉じて、音に耳を澄ませた。

2015年9月16日水曜日

ご来店!

水曜日
西淀店の営業日

とっても可愛い お客様がご来店!





行商メインの林檎屋さんは、

林檎屋 × 音
林檎屋 × 言葉
林檎屋 × 創る

お洒落に言うと「隠れ家」
似合う言葉は「アジト」 笑




だからこその
自由に遊び、走り回る姿が
とても可愛かった




堺からお越し頂き
林檎の木箱と真っ赤な林檎
お買い求め頂き本当にありがとうございました。



そんな西淀店、毎週水曜日
アジトをセッセと片付けながら
皆様をお待ちしております。


□□長谷川 美奈□□



















2015年9月15日火曜日

お く り も の




お誕生日 
周年
送別会‥

いろーんなときに

おくりものをする機会があります

その度

何が好きだっけな
何が嫌いだっけな
お返しに気を使わないのがいいな
だとするとおいくら予算にしよかな
これとコレどっちにしよかな

って

とっても苦悩します

足を動かします

どっぷり疲れて

やっぱアレにすればよかった

って

十中八九なります








何年か前かに

林檎をひとつ

どなたかに

さしあげました

減農薬なので

皮ごと食べれるんですよ〜

って渡すと

キュッキュッってして

その場でかじりついてくれたのを

画として

情景として記憶してます






また林檎おくろう
って思いました



梨のほうが好き
って
言われませんように






親しい間柄であれば
生の林檎を

相手方の人数が
分からない時は
林檎ジュースを

相手が健康を意識している
人であれば
林檎酢を

林檎好きさんには
フルセットを




林檎が好きです
かほりが好きです
重みが好きです
なんたって
色が好きです
カットしたのも
かぶりつくのも
皮のままでも
皮をむいても
好きです
林檎にまつわる
おとぎばなしやらが
多いところも
やっぱな
さすがやなって
思います


林檎
のこと
人並みに
好きです





いつの日か
林檎を
木箱ごと
20キロ
買うことに
憧れていますyo。










2015年9月11日金曜日

BABY IN CAR

解せないものは解せないのである。

この頃は車に乗る機会が非常に多く、そうなると自然と他者の車にも目がいってしまうわけなのだが、信号待ちなどで前の車をなんとなーく見ていると、ほら。また貼ってる。「赤ちゃんが乗っています」シール。

これを貼っている車が近頃、非常に多いなー、と思うのだが、恐らく以前からの風習なのだろうか。大体3台に1台ぐらいの割合で見かけるのである。

そして私はこの文化に並々ならぬ疑問を抱いており、解せねえ。

まぁ、世の中に赤ちゃんの数が増加しているというのであればそれは素直に喜ばしい事態だとは思うし、そしてその赤ちゃんを車に乗せるのも大いに結構。さらに乗せていることを、あのシールを貼ることにより、他者に伝えて、周囲の注意を喚起するのもまぁよしとしよう。
しかし、である。
「赤ちゃんが乗っています」というと、物凄く客観的な表現になるのであって、そこに私はのっぴきならぬ違和感、下劣感、嘔吐感に苛まれるのである。
まるで赤ちゃん自らが車のドアーを開き、後部座席にどっかと座って、運転手に「中目黒まで」などと注文している姿がありありと浮かぶのである。もちろん、そんなことは起こり得ないしあってはならないことだ。

いやいや。赤ちゃん乗せたんお前や。
と、あのシールを見る度に、シールを貼った者に対して思う私は白痴でしょうか。

じゃあ一体なにが正解なのかというと、この場合、大半は親の用事、意思、もしくはエゴで赤ちゃんを搭乗させているのであるから、そこはもうぶっちゃけ、
「赤ちゃんを乗せています」、
もしくは、
「赤ちゃんを乗せました」が正しいのである。

さらにもっというのであれば、人命とは平等なものである。

赤ちゃんであろうが老人であろうが、人の世をまっとうに生きているのであれば平等に変わりないのであるから、赤ちゃんが乗っていますシールだけではなく、例えば、「弟も乗っています」とか、「姉を乗せています」とか、老若男女問わずこういった主張はなされるべきではないのだろうか。不公平だろうが。
と、僕などは煩悶するのよ。






沢口  裕

2015年9月9日水曜日

林檎の木箱の活用方法

こんにちは!
実は今日! 
長い夏休みが終わり
久しぶりの大阪西淀店OPEN

青森 大鰐町 農家さん直送で
美味しい 林檎が届きました








林檎の木箱には、林檎が似合う!

農家さんの手で、木箱に詰められた林檎達は、大きさも不揃いです!
それがまた愛らしい!



大人気の木箱も販売

そして、私は店番をしながら


ジャーン




ディスプレー用にペンキを塗り塗り
少し古い感じの木箱でしたが
真っ白な姿に変身しました!


9月中は、毎週水曜日のみ開店予定です
9時頃から18時までOPEN
気軽に足を運んで頂ければ幸いに思います。

あとは、写真では写りきれてない
看板の謎解きも 是非していただきたいです! スマイル( ´ ▽ ` )ノ


いつも、ブログを見ていただき本当にありがとうございます。
木箱の問合せも多数頂き、重ねて御礼を申し上げます。

木箱を購入されたいお客様へ
気軽に、西淀店までメールか電話でお問合せ下さい。
090-8982-3919(直通)でもOK


□長谷川 美奈□

















































2015年9月8日火曜日

浴びる

週末は音楽にまみれました。

土曜は大阪で開催された野外フェス『OTODAMA'15 闘魂編』へ、
日曜は京都UrBANGUILDで『中村佳穂 × グッドラックヘイワ』へ。


生音で音楽を浴びる幸せ!


OTODAMAでは、大好きなバンド、フィッシュマンズがひとつのテーマでした。
90年代に作られた楽曲なのに、今でも全然懐かしくならないフィッシュマンズの音!
新しい音楽にたくさん出会っても、
フィッシュマンズだけは途切れることなくずっと聴き続けている。
私の人生で続いていることの、数少ないうちのひとつです。

ボーカルの佐藤伸治さんは
たくさんのメロディとリズムを残して、1999年に天国へ旅立ちました。
OTODAMAのこの日、特別に編成されたメンバーによるライブは
フィッシュマンズへの愛に溢れていて、
会場は何かとても暖かいものに包まれていました。
そして、佐藤さんの残したものはやっぱりとてつもなく大きく、
ライブをみながら、喜びと同じぐらい、
佐藤さんの歌う世界は二度とこない悲しみも湧きあがりました。
音楽でこんな気持ちになるのは初めてでした。

前に進む大きな力をくれる音楽。
奏でる音への感謝を込めて、今日も音楽を聴きたいと思います。


それにしても、屋外というだけで
音楽もごはんもこんなにうまみが増すからすごいです。
行商という商売が、底なしに面白く、
日常でありながら特別に感じる瞬間があるのも、
外という無限のマジックの場に身を放っているのもひとつありそうです。

いつも家で閉じこもって仕事しているので、
やっぱりたまには外気に触れなくては。


川原由美子






フィッシュマンズ / いかれたBABY





2015年9月7日月曜日




♪林檎の木の下で

明日また逢いましょう

なんにも言わぬこころ

逢えばみんな通う




「林檎の木の下で」
  うた・おおたか静流



吉村





青森から
もぎたて林檎が届きました♪








2015年9月5日土曜日

そこに行くとメガスターに会える


毎度、出遅れ更新でタイムスリップして投稿してます。
辿り着いたあなたは"通"やもしれません(笑)
読んでいただいてありがとうございます。


来週の土曜日から伊丹市のプラネタリウムで、僕のバンドmollenの曲が秋の展示番組にて使っていただける事になりました。

最近はそれの録音や現地での打ち合わせであっちゃこっちゃしておりました。
プラネタリウム、って最後にいったのいつだっけ、、小学生、、記憶が曖昧すぎたので奄美の星空と夕暮れを辿りながらイメージして録音。

プラネタリウムは全国各地にあり、各所様々なイベントをされているのですが、今回ご縁のあった「伊丹市立こども文化科学館」さんはシーズンの展示や番組のほとんどを、なんと自主制作されているとの事です。
お金をかければ、CGを使ったりプロのナレーターの方に依頼したりして作る事もできるのですが、限りある予算の中でもっと面白いものを…と辿り着いたのが、自主制作!!
映像をつくるのも職員さんなら投影中の生MC解説をされるのも職員さん。「へちまん」というタレ目のへちまキャラがいるのですが、そのデザインから声優から全部職員さん!…先日全部自主でレコーディングしてみた自分からするとその大変さは思う分だけでどひゃーとなってしまいます。それを毎回。脱帽。手作り感満載です。愛しかない。
今回お会いできなかったですが、名物MCの職員さんがいらっしゃるようで、常連の方には人気だとか。

実際に使っていただける映像にあててみると、、素敵すぎてちょっと泣けました(笑
自分の曲がどうこうでなく、スタッフさんの星に対する愛情や、楽しみにして来られる方への想いが詰まりまくってました。

無事音調整も終わりそろそろ帰ります的な流れになってからも、プラネタリウムについて話し始めるとノンストップ状態に(笑)

好きなんだなーと。やっぱ愛しかない。

秋の夜空、街では見れない深い星空を観に行ってみませんか☆
番組は9月12日(土)〜11月29日(日)までとの事です。
詳しくはhttp://business4.plala.or.jp/kodomo/を!
番組名、その名も「惑星ランデブー」です!
いいですね!ROCKを感じます!
それでは!

長村




2015年9月4日金曜日

平和の裏返し

りんご屋の近くのコンビニエンスに、ちょいと小腹を満たそうとちぼちぼ歩を進めていた。
ちょうど昼下がりぐらいだっただろうか。
通りには様々な年格好の人々が憮然とした表情で往来しており、
民家の軒先に繋がれた秋田犬も退屈に項垂れていた。
平和な街だな。ピースフルだな。と平和の感傷に浸りながらなんとなく辺りを見回していると、向こうからそれを打ち消すような奇声が聞こえてきた。
声のする方を注視していると1台のちやりんこが近付いてきた。どうやらあれが奇声の主らしい。どうせ気の違った変態だろう、と様子を伺うと、意外にもそれは年端もいかぬ女の子で、一瞬の見立てではまだ中学生ぐらいではなかろうかしら。と思わせるほどの童顔な面持ちであったが、果たしてその奇声の内容が些か不可解であった。闇雲に、そしてしきりに、「はっ。はっ。ぷちゃへっつぁ!」というのである。
私が聞いた感じでは恐らく、この「はっ」の部分はリズム、テンポを取るための「はっ」であり、そのリズムというのは実際にはやや裏拍子のようだったので、仔細に表すならば「はっ」の前にごく僅かな「んっ」が入っていたのかもしれないのであり、従って正式には「んっはっ。んっはっ。」となっていたような気がなんとなくしてきたような気がしなくもないのである。
まぁリズムのことはさておきとして、それよりも最大の難解点はやはり「ぷちゃへっつぁ」のほうにあるのであり、これを解明しないことには今夜は眠れない。そう思い私は当人に問いただそうと舗装路を裸足で爆走したのだけど、なにしろあちらは文明の利器、ちやりんこを運転している為、速度には歴然たる差が生じ、彼女の影を踏むことすらできないまま行方を見失う、という惨憺たる結果に終わってしまったのだ。
ぷちゃへっつぁの謎を突き止めることができなかった怒りと苦しみで嘆かわしくなった私はふと気がついた。わからないことはわかる時がくるまで己で実践すればいい。そうすればきっとじきに何かわかる時がやってくるはずだ。簡単なことさ。
頭を空っぽにし、目は白目にして、顎を45度上に向け、大声で「ぷちゃへっつぁ」を叫んだ。23回目で私は婦人警官に取り押さえられていました。ぷちゃへっつぁ。

結局謎は解けずじまいで、残されたのは心の傷と空腹感ばかりである。かような幾何学語を、なにが悔しいから真昼間の大和田5丁目で叫ぶのであろう。誰か僕に教えてくれないか。
秋の林檎の香りがした。

2015年9月1日火曜日

シルバー の 夢





とくとくとくっ

おっとっとっと

年を重ねて

おばあちゃんになってからの夢を

お酒をのみかわしながら

友人と話します

その夢は

『薬味処』という名の

おばんざいやさんをすることです

薬味がメインの

お料理を出すお店です

卵焼きの上にネギじゃなくて

ネギの上に少しの卵がのってます

ササミの上にしその葉じゃなくて

しその葉の上に

少しのさいたささみをそえます

梅肉も少々





私は今料理できません

まったくぜんぜん

おばあちゃんになったら

それなりに

と期待してます

そのお店にはレコードを置きます

ロックとクラシックがかかってます

歌謡曲もかけてみます

YouTubeで落語の日もあります



壁にはたった1枚

クレーターまで目に映る

大きな大きな月の絵をかけます

店の隅にオルガンを置きます

グラスは一つひとつ

椅子も一脚一脚

全部違うデザインです

林檎の木箱だったりします

高さもバラバラです

変な距離感で話すお客をみて

クックックと笑います

クレームがくるでしょう



若者の

イベントやライブのフライヤーを

沢山置かせてあげます

いいばあちゃんだと思わせます




店主のふたりは

白髪の刈り上げで着物の

おばあちゃんと

金髪短髪でTシャツジーンズの

おばあちゃんが

カウンターに立っています

だいたいふたりとも酔ってます

会話は下手っぴです



お客さんの大半は革ジャン着てます

絵の具や薬品で汚れた

使い込まれた手でグラスを片手に

な方もいることでしょう

図書館で借りた小説を左手に

な方もいます

青空にとけこむような真っ青な

麻の生地のワンピースを

着こなしている

大層お美しいご婦人も

月の絵を観に時折来店します






料理上手で泣き上戸の

林檎屋さんも

老け込んでも毒の抜けない

林檎屋さんも

ワンシーズンに一回

顔をだしてくれます

畑をもってる林檎屋さんは

自家製落花生を持ってきてくれます

少しの日本酒をごちそうします

チンピラ風ふかせた林檎屋さんは

林檎酢をお店で使えと売りにきます

美味しいし体にいいもんだから

買っちゃいます







これは夢です

老後もこわくない!

この世はヘブン!









今日の衝撃:

表現の制限が止まらない
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150901-00000027-asahi-soci