2016年10月26日水曜日

相方探し

一年を密に共にするスケジュール帳。
次の年はどんな手帳と過ごそうか。
毎年この季節にやってくるたのしみ。

文具店へ行けば、
自分磨き的なもの、時短生活を促すもの、などなど
年々ヒートアップしてゆくアプローチ戦略で
店頭にはものすごい種類の手帳が溢れかえっている。
売り場のこの状況は、もう正直よくわからない。

だけど、手帳探しというのは
この1年をどう過ごしたか、
そしてこれからの1年をどうやって過ごそうか、を振り返って、
ちょっと自分と向き合ういい機会にもなっている。
手帳売り場にはひとりで来ている人が多い。
みんなもそれぞれの1年を心の中に想っているんだろうか。

今年も悩んだ結果、一冊の手帳に無事着地。
今年は3行ほど日記を書くスペースもある。
忙しくて右から左へ通り過ぎていってしまうことの中には、
くだらなくても忘れたくないことが沢山ある。
けどまぁ続くかどうか。

新品の紙の匂いに顔をうずめて新鮮な気持ちを吸い込むも、
3日も経てばすっかり手に馴染む愛すべき相方。
使い終わったくたくたの相方に感謝をして、心また新たに。
これからの1年、どんなことばで、どんな線で、
埋め尽くされていくのかなぁ。


川原 由美子



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