2015年12月11日金曜日

行商に出て思ったこと

毎日がLIVEやんけ。この毎日。

ベストなパフォーマンスを発揮しなければ人は寄ってこず、またそのベストなパフォーマンスを維持するには普段、日常からの精神維持が非常に大切である。

テレビで、ある芸人がコメンテーターに、「プロってなんですかね?」と問われ、「プロ、というのは、本番の度にブレない結果を残せる人のことだと思うよーー僕はーーー」と言っていた。

それを見た当時は、「なにぬかしとんねんヨゴレ芸人が」と毒づいてはいたものの、いかんせん当時の私は若かった。なんにでも噛み付く北極に住むコヨーテのようだったのさ。

それをば、30を手前に行商というものに出会い、飛び込んでみることで、「ああ。あのヨゴレ芸人が言っていたことは本当だったんだ」と自ずから気付かされたのである。目からウロコである。

つまり、りんごを、毎日ベストなパフォーマンスで売る人が「りんご売り」だとするならば、くよくよしてアホみたいに頭を掻きむしり、「ああ!おれはもうダメだ!あかん奴や!この際イチゴも売ったろかな!」などと言ってりんごを売らない人は「りんご垂れ」となるのである。

いやはや。おれはやはりりんご売りになりたいので、毎日を出来るだけスマートに、クールに、そして時にはあどけなく、自分なりのベストなパフォーマンスを発揮して、立派なりんご売りになりたいわ〜、とオバハン口調で思ったのだけど、実際のところは毎日をりんご垂れと行ったり来たりしている現状である。

それをおれは、「いや、だって人間なんだから、仕方ないっしょ」とかいって言い訳して。




沢口  裕

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