092.お母さん

お母さまと京都に行きました。

バスを２度乗り間違えながら

お母さんを連れて行きたかった本屋に、

お母さんが行きたがったビルに行き、

お母さんが飲みたがった抹茶を飲み、

お母さんが抽選で当てた

着物のファッションショーを観に。

昼食もとらずに

たくさんのものを一緒に観ました。

娘ふたりが手が離れたかと思いきや

息子が産まれたので

母は２度目の子育てに多忙で

一緒に遠出なんて今までなかった。

そんな京都駅での待ち合わせは

少してれくさく。

最初の言葉を用意していたり。

今日、姉がメールをくれた。

別件ついでに。

「お母さん、京都行ったのうれしそうにメールくれたよー。お母さんにそんなステキな時間くれてありがとう‼」

と。

この文面、何度も思い出しては

嬉しくなる。

お母さんが喜んでくれたなんて

これぞ至福。

母は美しき。

自らを後回しに身を粉にして。

どうか母親業にも退職金を。

子が用意すればいっか。