空と海の境界線が無くなり、視界の8割が青色に染まったところでふと思った。
「これは・・・。えらいこっちゃである」
奄美大島の景色の美しさに、自然の限界を見た。
Pは砂浜を駆け抜けた。
干場監督は海に浮かんだ。
美奈さんは泣き崩れた。
林店長はスパムおにぎりを18個食べ、モーレンはじめさんは夜空に向かって寝息をたてた。
悪村は「奄美に住みたいなー。あははー」と思った。
どゅーは仕事の打ち合わせをした。
達郎氏は奄美の地酒を探し求め、公房は珊瑚を拾い集めた。
ブギ〇は奄美の土で米を耕せるかどうかを思案した。
カズ夫妻はひたすらいちゃいちゃした。
みんな次々と海に飛び込んだ。
よし。おれも。と勇んで準備を進めたが、あまりの多忙で間に合わず、おれは渋々断念した。本当に渋々だった。
住宅街から眺める星は充分に満天だった。
街灯の薄明かりを手で遮るだけで光が増した。
伊丹で見たプラネタリウムを思い出した。
街の暮らしに慣れた人間が、島で生活するのは確かに不便だろうと思う。
しかし、島には、都会にあるものが無いことの良さがあると、自然が物語っている。
それにしても、長旅は疲れるものだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿