2017年4月3日月曜日

さとったった





放浪に放浪を重ねた後、自宅に戻り、座禅などしてみたのだけど、冷静に考えると確かに自立はしなければいけない、と思った。

まぁ確かに祖母の言う通り、いつまでも人の庇護など受けてはいられないのだ。



その昔、ある格式高い人が「一人前と言ふのは、親から、友から、恋人から、全てからの援助、助けを必要とせず、己の財力のみで飯を食っていける人のことを言うや」などと言い放ったらしい。


やかましいやい。


などと言うなかれ。

どこで、どんな状況で、その言葉を言い放ったのかはわからない。
縄暖簾の掛かった汚い焼き鳥屋とかで言ったのかもしれない。
そしてそれを聞いた友人か知人かは知らぬが、そいつが「へーー、ものごっつええこと言いますやーん」とかいって適当に相槌を打ち、言った本人は上機嫌になって「せやろ?せやろ?だってそうちゃう?ほんまのこと言うただけやで」とか言って高笑いしながら酒をちびちび飲んで過ぎて言った寂しい夜だったのかもしれない。


とまぁ、そんなことはどうでもいいのだが、まぁ思うに一理あるわなー。

己が念をドブ川に巣食う微生物の如し、散々に放出しながら、ジタバタと暴れる、時には逆流の中で。人の価値観など本当に千差万別で、決して想いが分かり合う瞬間などはありもしないことなのであり、それでも人は人の心情を察しようとやっきになる。
けれども春の陽気は皆に平等なわけで、そんな中で平穏に暮らしていきたいと願うのが人間の、至極まっとうな願いであるから、だから、だから私は。

私は私で片手間でなんかしないといけないなぁ、と思ったのだった。

ほんの二時間ぐらい前に。

0 件のコメント:

コメントを投稿