2015年8月13日木曜日

一期一会

 今日出会ったおそらく70代のお母さんで、その人はそれまで一度も病気もしたことなく、風邪すらひかないと言う健康な身体だったらしい。
 それが今年の三月、急にひどく頭痛がするので、娘さんに連れられて病院に行くことに、向かう途中で意識を失い次に目をさましたのは三日後。
 目をさますと医師に
「脳に腫瘍ができていてすぐに手術をしないとたすからない…してもたすかる可能性は低く、植物状態になるかもしれない。」
と言われ、手術は5日後に行なわれることに。重病の人ばかりの部屋に入れられ、死ぬことを予感した。らしい…
そこで納得しなかったのがだんなさんで、
「脳に腫瘍できただけで死ぬか!」
と言って5日間徹夜でネットをあさり、なおせる医師をさがし、ギリギリで見つけだした。
 急遽病院をうつし、お母さんは腫瘍をとることに成功し、四月に退院することができた。
「退院の日、桜が満開で、あんなきれいな桜はもう見られないと思ってたのに、見れてお父さんとお医者さんにすごく感謝してるの」

…やて、

僕はお母さんにいただいた7千円を握りしめ、ありがとーと手を振ってその場を去った。

 
 
 これは、以前僕自身のFacebookにアップした文なのですが、心温まるいい話なので、改めて載せさしていただきました。
出会ったばかりの人とこういった話をするのは、りんご売りならではやなぁと…。

読んで頂きありがとうございます。

あべ


0 件のコメント:

コメントを投稿