くるくるに包まって車の中に7時間ほど滞留していた本日の私。
ちらと窓の外を見てみると、主婦同士の立ち話が始まってそれに退屈をした女の子が、鼻を窓ガラスに擦り付けんばかりにぐんぐんに近づいてこちらの様子を伺っていた。
あはは、と微笑み掛けると少女はまるで幽霊と目が合ってしまったというような顔をして親の元へ戻っていった。
こらこら、誰が幽霊や。
と、いつもの僕ならそう言って子供と仲良く戯れるのであるが、今日の僕はどういうことだろう。
そんな邪気の無い少女を前にしても、ふーーーん、と、車内から冷視線を浴びせるだけである。
なーるほど。いわゆるこれが正月呆けというやつかー。
って自分で納得がいってもなんの気力も起こらず。無気力。
いかに無気力かは灰皿に溜まってあるタバコの本数を見ればわかる。
本当に、お金は使うのは簡単だが稼ぐのは大変です。
沢口 裕
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